研究室に配属されて、先行研究を参考にしたいけど調べ方が分からない、どうしたらいいんだろう?
今回はそのような問題を解決します!
本日は【論文検索】の方法について書いていきたいと思います。
私は工学系の大学院で学んいた際、実験方法を調査したり考察をする際には参考文献を探し、様々な論文を読んでいます。その時に目当ての論文を見つけるのにもコツがいるなと感じました。
今回は私の実際のやり方をまとめてみますので、皆さんの参考になればと思います。
それではいってみよう~
検索サイト
まずは「どのサイト」から検索するのかについて書いていこうと思います。
今回は大きく3つに分けて紹介します。
それぞれ順に説明していきますね。
Google Scholar
私がメインで使用しているの検索サイトとなります。
大学生だったら多くの人は知っているのではないでしょうか。正直、学生だったらこれだけで充分だと思えるくらいです。
特徴としてはキーワードを入れるとほぼ論文のみが引っかかります(特許も出てきます)。
しかし、ヒットしないのも多々あるため、万能ではないとも感じました。
Google Scholarでヒットしない論文などを探すのに便利になってきます。とりあえず、大まかに概要(どんな感じの論文なのか)を見たいときはいいと思います。
その他(Web of Knowledge, Scopusなど)
雑誌社が管理してる論文検索専門のサイトになります。
特徴としてキーワードの他に著者、分野などでかなり絞ることが出来ます。調べたい分野が決まっているならここで検索するのもいいと思います。
主な出版社のサイト
続いて、主な出版社のサイトをまとめてみました。
関連分野がある方は是非参考にしてみてください。
物理化学、ナノサイエンス、材料科学
◆ACS(American Chemical Society)社
・Journal of the American Chemical Society
・Nano letters
・Journal of Physical Chemistry C
・ACS Catalysis
・ACS Nano
・ACS Applied Materials and Interfaces
◆RSC(Royal Society of Chemistry)社
・Physical Chemistry Chemical Physics
・Nano Scale
・Energy and Environmental Science
Nature社
・Nature Materials
・Nature Chemistry
・Nature Catalysis
・Nature Energy
電気化学
◆Elsevier社
・Journal of Electroanalytical Chemistry
・Electrochimica Acta
・Journal of Power Sources
・Nano Energy
・Electrochemical Communications*
*印付きの雑誌は短い論文(Letter, Communication)しかありません。
◆Springer社
・Electrocatalysis
◆Electrochemical Society
・Journal of the Electrochemical Society
出版社サイトからの論文検索方法
ここからは実際の画面の画像から論文検索のやり方を解説していきます。
Science Direct

Science Directのトップページに行くと一番上の赤枠で囲んだところから検索が可能です。
そこにキーワード(All fields), 著者(Author), 雑誌名(Journal), 雑誌番号(Volume, Issue, Page)などを入れて検索すれば目当ての論文を見つけられるでしょう。
ACS

ACSもScience Directとほとんど同じでトップページに行くと赤枠で囲んだところから検索が可能です。
そこにキーワードを入れて検索してみてください。
[重要]:キーワードの決め方
ここまでどのサイトや出版社から検索をすればよいかについて書いてきました。
ここからはどのように検索のキーワードを決めればよいか4つのポイントに分けて説明していきます。
1.略語はできるだけ使わない
1つ目は略語を出来るだけ使わないことです。
例:FC ⇛ Fuel Cell
FPC ⇛ Flexible Printed Circuit
略語を使うと出てこない論文もあると思うので略さず検索してのがいいでしょう。
2.元素記号は正式名でも調べる
元素記号も略語の時と同様に正式名称で検索しましょう。
例:AlNi ⇛ aluminium nickel
ZrO ⇛ zirconium oxide
3.最初の検索は可能な限り最低限のキーワードで
調べ始めのときは幅広く検索をした方がいいと思います。
例を挙げてみます。
例:研究課題が「PtSn合金のメタノール酸化活性触媒」の場合
⇛ 検索キーワード「platinum tin methanol oxidation」 ※catalysis、alloyなどはいらない
この場合、全てのキーワードを入れてしまうと該当する論文が少なくなってしまうので始めは重要なキーワードのみ入れて検索してみてください。
4.必須ワードとして入れたい場合は””で囲む
必ず入れたいキーワードがある場合は””を使いましょう。
例:Fuel Cellを必ず入れたい場合
⇛検索キーワード「“Fuel Cell” ~(別の単語も入れる) 」
まとめ
今回は理系大学生、技術系会社員がに役立つ論文検索の方法についてまとめてみました。
- まずは自分の探したい論文のキーワード(分野)を考える
- その分野に合ったサイトで検索を行う(大抵はGooglescholarでOK)
- 検索キーワードは略語ではなく正式名称で入力する
色んな検索方法があると思いますが、上記の流れで探せば論文が見つけやすくなると思います。
是非参考にしてみてください!
大学生にも参考にしてほしいプレゼンの記事も書いています。
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