大学院って実際はどうなの?【大学院卒業生が教えます!】

本と眼鏡 大学生

大学院生活ってどんな感じなんだろう?大学院に進学予定だから気になるけど、よく分からない…。

こんな悩みを抱えている大学生の方もいるのではないでしょうか?

今回は、大学院生だった私が、「大学院生の実態」をご紹介します。

大学院こそ最後の自分が学びたいことを学びきれる時だと思うので、大学院に進学予定の方はぜひご覧ください。

大学院生は忙しいor暇?

結論を先に述べますと、研究室によります。
ただ、ホワイトなのかブラックなのかは人それぞれの感じ方にもよります。
そこで研究室の忙しさを測る指標(観点)を紹介してきます。

コアタイムの有無

始めに紹介するのが、コアタイムの有無です。

正直、コアタイムの有無で時間の使い方が変わってくるのでこれが一番重要かもしれません。

コアタイムとは簡単に説明すると、「研究室にいなければいけない時間帯」のことです。

例えば「コアタイムが10:00~18:00」の研究室だと、
10時から18時までは研究室にいなければいけない。

といった風になります。

コアタイムがあると、自分の実験が早く終わったり装置を他の人が使っていてやることがないときでも研究室にいなければいけません。

そうなると、バイトであったりサークル活動をしている大学院生にとっては時間を有効に使うためにはコアタイムがない方がいいと思います。

私の場合、研究室にはコアタイムがないので、好きな時に登校や下校をしています。
その点では、ホワイトだと言えますね。
自分の気分が乗ってるときに実験を出来るので楽しくやらせてもらってます。

指導教員の性格や課してくるタスク量

1番のポイントは指導教員の性格や課されるタスク量です。

学生に干渉してくることが多い教授だと、どんどんとデータを要求してくるため必然的に忙しくなりがちです。

また、私の研究室はあるプロジェクトに参加しており、そこから研究費を頂いているので教授はそこに結果を提出しなければならず、学生に進捗を確認してきたりしますね。

また、私は普段は忙しい教授よりも准教授や助教授の方が研究室で関わる機会が多いです。そのため、今後の実験計画の相談などはまず助教授にするのですが、その際に助教の示す実験計画が大変だと上手くかわして、なんとかしています‥。

ただ、最低限必要なことはしっかりやらせてもらってます。。

研究室の行事

3つ目は研究室の行事です。

「行事」と聞くと楽しいことを想像するかもしれませんが、ここで言う「行事」というのは研究室内でのゼミ(進捗報告や勉強会など)や学会発表のことです。

これが大学院生活でどのくらいあるのかによっても忙しさは変わってきます。

私の通う研究室では、ゼミは1~1.5カ月に1回と思ったよりは多くはないですが、学会は毎年3回ほど参加しています。

一方、他の研究室の話を聞くと、毎週ゼミがあるところもあれば、1度も学会に参加しなくてもよい研究室もあり様々です。

正直、大学院生になったからには学会にたくさん参加したいと私は思っていました。

学会に参加するとなると、実験結果を出さなければならないのはもちろんですが、それ以外にも

  • 要旨や論文の執筆
  • 発表スライドやポスターの作成
  • 発表練習

など、やらなければならないことが一気に増えます。

学会に何度か参加すると前に参加したときに作成したスライドがあるので準備に手間取ることも減ってきますが、最初のうちはとて大変でした。

このように、研究室によって忙しくなる行事は色々あるので、研究室選びや見学の際に先輩に話を聞いてみるのがいいでしょう。

大学院生になり感じる学部生時代との違い

ここからは大学院生となり、学部生時代との違いを3つ紹介したいと思います。

  1. 授業が少ない
  2. 自分のやりたいことだけ(勉強)が出来る
  3. 結果はある程度求められる

順番に説明していきますね。

授業が少ない

大学院生は学部生と同じように授業があります。

ただし、大きな違いとして卒業に必要な単位数が学部生の時と大きく違います。
大学や学部によって多少は異なると思いますが、学部生の時は4年間で120~130単位だったのに対して、大学院生の場合は2年間で32単位取れば卒業できます。

しかも、大学院の場合32単位のうち10単位くらいは修士論文関係の単位なので授業に出て取る単位は20単位くらいです。

なので、ほとんどの人は大学院1年生の前期で座学の単位は取れると思います。

そうすることで、残りの一年半は研究に集中できるというわけですね。

自分のやりたいことだけ(勉強)が出来る

大学院に進学した人ならば、さすがに興味のある専攻や分野に進学していると思います。そうでなければ就職しているはずですもんね。

学部生の時は1年生や2年生の時は一般教養として理系の人でも文系の授業を取らなければいけませんでした。

しかし、大学院ではそんなことはなく、授業も、そして修士論文も自分の興味のある分野なのです!好きなことをしているときって、絶対に楽しいですよね。

だって好きなことをしてるんですから。

など、自分の好きなことをするために大学院へ行くのもいいと思います。

結果はある程度求められる

上記で大学院生は好きなことをできると述べましたが、良いことばかりではありません。

やはり大学院生になったからには学部生よりも結果が求められます。

具体的には、
学部生は大学院入試が終わって秋ごろから~2月くらいまでの半年弱で行った実験(そんなに良くない結果でも)で卒業できましたが、大学院生はそうもいきません。

しっかりと二年間研究する期間があるわけですし、学会で外部にも発表しなければならないので自分のためにも結果は出さなければいけません。

ただ好きなことばかりをしているわけにもいかないのが、人生のつらいところ…。

もちろん全然結果が出なくてつらい時期はありますが、そういう時は、目標などを立てるといいかもしれません。

  • 学会発表で賞を取る
  • 自分の研究で論文を書き、雑誌に載る
  • 大学院で良い成績を取り奨学金を免除してもらう

自分の好きなことを選んで進学しているので乗り切れるはずです。

何年後かに振り返った時には苦しいこともあったな~と懐かし話になると思います。

まとめ:勉強する意思があるなら大学院に進学すべき

大学院は社会人になる前に最後の自分が学べる場所です。

大学院生は学部生よりも大変なことはありますが、その分自由度もありますし、気楽に学べる場所だと私は思っています。

学部生で卒業していたら出来なかった経験(学会発表など)もできますし、プレゼンや資料作成の仕方もより学べます。

学ぶ意思があるなら、あとは行動するだけ。ぜひ大学院入試を受けてみてください。

読んでいただきありがとうございました!

大学生
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