自分にマッチした研究室を選びたいんだけど、何を基準に考えればいいの?
ブラック研究室には入りたくないから、具体的な選択方法に興味がある!
こんな疑問にお答えします。
- 研究室の選択の際に知っておくべき基準
- 失敗するとどうなる?
- 具体的な研究室の選び方
自分が配属された時の経験を交えながら、研究室配属の際の選び方を書いてみました。
自分の目標・目的が決まっていれば、それに合わせて選べばいいです。
研究室は最低1年、大学院に行く人ならそれ以上の期間を過ごす場所になるので選ぶのに失敗すると残りの大学生活が大変になってしまいます。
事前準備をしっかりして、自分にマッチした研究室を選びたいですね。
研究室の選択の際に知っておくべき基準
自分にマッチする研究室を選ぶには、知っておくべき基準があります。
それが以下の3つ。
- 自分のやりたいこと(勉強したいこと)
- 研究室の状況
- 自分の融通がどれくらい利くのか
それぞれ順番に解説していきますね。
自分のやりたいこと
研究室を選ぶときに1番重要なのが、自分のやりたいことが何なのかをきちんと把握しておくことです。
もちろん、研究室は同じ学科の中でもいくつかあり、それぞれ「~分野」「~専攻」のように分けられていると思います。
学びたいことが違えば、選択肢も変わってきますからね。
例えば、情報系の学部で
- プログラミングを学びたい人
- 電気工学を学びたい人
がいるとします。
この二人だと、同じ研究室を選ぶ確率は限りなく低いと思います。
なので、まずは自分が学びたいことをハッキリさせるのが重要です。
目的地が決まれば移動手段を選びやすくなるのと同じです。
この先の研究室生活で後悔しないためにも、今一度、自分のやりたいことについてじっくりと考えておくことをオススメします。
研究室の状況(雰囲気)
次に注目すべきは研究室の状況(雰囲気)です。
状況といってもそれを作り上げるのは
- 研究内容&実験設備
- 教授や先輩の人柄、研究に対する姿勢
- ゼミの頻度や学会参加(その他イベントも含む)
といったことが挙げられます。
それでは一つずつ解説していきます。
研究内容&実験設備
自分が興味持たなければ楽しくはないのでその点を考えると、先程書いたように、研究内容はとても大事です。
また、研究室内容が似ているところでも、共同研究をしている機関や企業の有無によって使える研究費も変わってくるので当然実験設備も変わってきます。
やりたい研究でも、設備がなければ意味がありません。
私の研究室の設備の一部です。この装置だけで~千万するらしいです。

私の学科では昭和40年代の装置をまだ使っている研究室もあって、それはとても驚きましたね。
とはいえ、研究室に入ってから「想像してたのと違うな」と思う可能性もあるので、それだけで決めてしまうのはオススメできません。
教授や先輩の人柄、研究に対する姿勢
研究するのは一人ではできないので、何より周りの環境も重要です。
教授や先輩が研究熱心(もちろん研究以外も)だと、生き生きしている研究室になります。
一方でやる気がなさそうだったりダラけてる先輩がいると、とても研究する気になれませんしそもそも教わりたくもありませんよね。
研究を思う存分したい人は、研究室の先輩の人柄や研究に対する姿勢も基準の1つとしてみるのが良いでしょう。
ゼミの頻度や学会参加(その他イベントも)
また、ゼミや学会参加の頻度も選ぶ基準として大事になってきます。
ゼミが毎週あるような研究室だと準備が大変だし、学会に全く出させてもらえない研究室だと逆にやる気がなくなりかねません。
また、「大学院で研究だけやっててもつまらない」と思う方はイベントがあるかどうかも基準になるかもしれません。
私の研究室だと花見や野球、駅伝、サッカー、BBQなどは1~2ヶ月に1回くらいは何かしらのイベントがあります。
これはBBQの時の写真です。他の研究室と合同で行いました。

自分がいい塩梅だと思えるような研究室を選びましょう。
先輩に聞いてみたり、研究室のHPに載っていることが多いので確認してみるといいでしょう。
番外編:卒業生の就職先はあまり気にしなくてもいい
私の学科は就職の際の推薦枠は研究室ごとではなく、学科全体で決まっていました。つまりどの研究室に配属になっても就職の際の有利不利はないということです。
また先輩を見ていると、研究内容と関連する会社に入っていない人も結構いるので修士の場合そこまで一致していなくても大丈夫だと思います。
なので、「この研究室に入ったから就職はこの会社にしなければいけない」なんて心配はしなくてもいいですよ。
自分の融通がどれくらい利くのか
教授や先輩からの命令だけで、イエスマンとなってしまい自分の思い描いていたような研究ができない。いわゆる「ブラック研究室」というものですね。
ホワイトな研究室では、実験日程などを自分の意志で決められることが多いです。
もちろんある程度のデータを取る必要はありますし、教授に実験の方向性に対してアドバイスをいただきますが、細かい実験条件などは自分で考えて決められます。
自分で日程を決められると、上手く時間をやりくりできるので、何もしていない暇な時間ができることはあまりないのでとても良いと感じてます。
研究室の選び方で失敗するとどうなる?
私はホワイトとは言い切れませんが幸いにもブラックな研究室は回避することができたので、今は楽しく大学院生活を送ってます。
しかし、友人には研究室の選び方を失敗して、大変そうにしている人もいます。
やはりブラック研究室だと教授から要求されるタスクも大変で、不登校になってしまう学生もいるようです。
しかし、そうなると登校している学生にその分のタスクを要求される可能性があるので気を付けなければいけません。
私の友人には、
コアタイム「なし」、週に3回登校すればいいという研究室がある一方で、
コアタイム「9:00~18:00」、週に5回登校という研究室もあり、
研究室の選びの重要さを実感しています。
コアタイムが長い研究室にいくと、サークルやバイトとの兼ね合いも大変になっています。
しっかりと考えて研究室を選びましょう。
失敗しない研究室の選び方
研究室の選び方で失敗すると大変になるのは心得てもらえたと思います。
なのでここからは、研究室選びを失敗しないための方法について説明していきますね。
先輩に聞いてみる
研究室での生活を知るためには、実際にそこに所属している先輩の話を聞くのが1番です。
部活の先輩や友人からのつながりで同じ学科の先輩と話す機会があるばらば、事前に聞いておきましょう。
詳しい話が聞けると、その研究室の雰囲気もイメージしやすいです。
研究室を訪問する
同じ学科の先輩とのつながりが少なければ、研究室を訪問してみましょう。
私の学科では4年生に上がる直前に「研究室訪問期間」があったので、それを利用して情報を集めました。選べる研究室の数が多いと、さすがに知り合いの先輩がいない研究室もあったので助かりました。
事前に連絡をしておけば、研究室の先輩も話す内容を考えておいてくれます。
ほとんどの先輩は、自分のスケジュールや研究内容、実験設備など教えてくれるので、研究室を訪問しておくのはかなりオススメです。
おすすめの質問例
しかし、研究室を訪問しても、何を質問すればいいのかが分からなければ、適切な情報を集めることはできません。
なので今回は、私が実際に研究室訪問でした質問をまとめたいと思います。
以上の質問でだいたい必要な情報は集まると思います。
また、先輩の研究室の雰囲気も訪問の際に感じ取れると思うので、そこから自分に合う、合わないを判断するといいでしょう。
そして、あとから後悔しないためにも気になることは全て聞いておいた方がいいですね。
まとめ:自分が納得した研究室を選ぶ
失敗しない研究室の選び方をまとめます。
- まずは自分の目的を考える
- 研究室を選択する際に欠かせない基準を確認
- 直接研究室を訪問して先輩に質問する
上記の流れで研究室を選べば、失敗する可能性は低くなります。
研究室の選び方で失敗してしまうと、最低1年はムダな時間を過ごすことになります。
友達の意見に流されて決めてしまったり、噂で聞いたことを真に受けてそのまま配属されてしまっても、あとから挽回することは難しいです。
なので、最終的に選ぶ時は自分の意志で納得して選ぶのが一番です。
今回は以上となります。
読んでいただきありがとうございました!
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